高校野球を統括する高野連が「年間1000件以上の報告がある」と明かした。しかし、その実態は見えにくく、報告書に上がらない問題も多いという。被害者の声が届かず、問題が表面化しにくい現状に、関係者や世間からは強い怒りと疑念が渦巻いている。
「広陵の辞退、子どもたちの夢を踏みにじった」 高校野球母親としての胸の叫び
今年の夏、広陵高校が甲子園出場を辞退すると聞いたとき、正直に言って震えが止まらなかった。息子をはじめ、多くの野球少年の夢が一瞬にして砕かれたのだ。息子は「俺もいつか甲子園に出るんだ!」と目をキラキラさせて練習してきた。それなのに、名門校の不祥事でその夢を奪われるなんて…どうしてこんなことが起こるのか。胸の中は悔しさとやり場のない怒りでいっぱいだ。
SNS発の情報に揺れた「真実」 学校の隠蔽体質に母親たちの怒り爆発
「SNSで暴かれなければ、きっと隠し通されたんだろうね」――ある母親の言葉が頭から離れない。確かにSNSには誤情報もある。でも、今回は違う。学校が何年も隠してきた問題が、SNSによってようやく明るみに出たのだ。学校側は「厳重注意はした」と言い訳するけれど、被害者の声は正しく受け止められていなかった。これこそが最大の問題だ。被害者が泣き寝入りしなければならなかった社会の構造を思うと、怒りが込み上げてくる。
選手たちは無実なのに… 「子どもたちが可哀そうでたまらない」
「広陵の選手は関係ないのに、なんで辞退しなきゃいけないんだ?」息子の目は真剣だった。私もその気持ちが痛いほどわかる。日々一生懸命練習し、試合に懸けてきた子どもたちの夢を、なぜ大人の責任放棄のせいで奪わなければならないのか。彼らの努力が無駄になったようで胸が張り裂けそうだ。私は、子どもたちに「どんなことがあっても、正直に戦おうね」と何度も話してきた。なのに、この現実はあまりにも酷すぎる。
高野連の「年間1000件報告」発言に怒り 「把握できていないなら、もっと何とかして!」
高野連は会見で「年間1000件以上の報告があるが、すべてを把握できていない」と言った。正直、それを聞いて背筋が凍った。だったら、被害者の声はどこに届いているのか?どうやって守られているのか?「知らなかった」では済まされないはずだ。被害が見えづらいからと放置する体質こそが、今回の事件を招いた元凶ではないか。私たち母親は「もっと責任感を持ってほしい」と強く願っている。
SNSは悪者じゃない 「学校や大人の隠蔽体質が問題なんだ」
高野連の宝会長は「SNSのスピード感に対応しなければ」と話している。確かにSNSは怖い面もあるが、今回、SNSが真実を伝えた側面は見逃せない。私たち親も「SNSだからと怖がるべきではない」と考えている。問題は、SNS以前に学校や高野連など大人たちが隠そうとしたこと。そこを正さなければ、本当の意味での改革にはならない。現場の選手たちのためにも、私たちは声を大にして言いたい。
スポーツのフェアプレー精神はどこへ? 「大人の不誠実さが子どもたちを傷つけた」
「スポーツって正々堂々じゃないの?」近所の父親がぽつりと言った言葉に、胸が締めつけられた。まさにその通りだ。私たちが子どもに教え続けてきたフェアプレー精神は、どこに行ってしまったのか。子どもたちは純粋に勝利を目指し、汗を流している。なのに、大人の不誠実な対応で傷つけられ、夢を絶たれるのは許されない。私は強く、この問題の根本からの改善を求めたい。
もう二度と繰り返してはならない 「被害者が泣き寝入りしない未来を」
広陵の問題は単なる一校の話ではなく、教育現場全体、スポーツ界全体に通じる課題だ。被害者の声が届かず、泣き寝入りしなければならなかった過去が明らかになった今、私たち母親は「絶対に同じことを繰り返してはいけない」と心に誓っている。息子たちの未来を守るために、声をあげ続け、変化を求めていく。それが私たちの責任だ。
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