漫画『セクシー田中さん』の作者である芦原妃名子(本名:松本律子)さん29日は、栃木県の川治ダムで亡くなっているのが発見されました。現場には遺書のようなものがあり、自殺とみられています。Xで日本テレビ系ドラマ『セクシー田中さん』でのドラマ制作陣とのトラブルを投稿して話題になってからすぐの訃報に驚きとドラマ制作陣への怒りの声が広がっています。
この記事では、セクシー田中さんの脚本問題や芦原さんのX(旧ツイッター)や脚本家のInstagramについて纏めました。
芦原妃名子の死因は自殺『セクシー田中さんの脚本トラブル』
芦原の亡くなった現場の川治ダムでは、遺書のようなものも見つかり、状況から自殺とみられているようです。
28日には、自身が原作のドラマについてSNSで、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と記し、コメントを削除していました。
攻撃したかったわけじゃなくて。
ごめんなさい。
— 芦原妃名子 (@ashihara_hina) January 28, 2024
セクシー田中さん原作者死亡「日テレ社内特別調査チーム発足」
日本テレビは15日、番組の制作過程などを検証する社内特別調査チームを設置すると発表しました。
日本テレビ系で昨年放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者で、漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったことを受け、同局は15日、番組の制作過程などを検証する社内特別調査チームを設置すると発表した。
調査は原作漫画の出版元の小学館や外部有識者の協力を受け、ドラマ制作部門から独立した態勢で行うとしており、「真摯(しんし)に検証し、全ての原作者、脚本家、番組制作者等の皆様が、より一層安心して制作に臨める体制の構築に努めてまいります」としている。(読売新聞より引用)
社内調査は、フジテレビのテラスハウスの二の舞
『セクシー田中さん』制作における脚本家の相沢友子さんのインスタ投稿
2023年12月24日 ドラマ版『セクシー田中さん』脚本家の相沢友子さんのインスタグラム投稿です。
最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました。
木南さんを始め素敵な方々とご一緒できたこと、また、これまで感想や応援メッセージをくれたみなさまへ心から感謝を込めて。Happy Xmas.
12月24日午後10時30分 ドラマ『セクシー田中さん』最終話放送
12月28日 脚本家相沢友子さんがドラマ最終話について視聴者から色々なコメントを頂いたことを受けてインスタグラムに投稿
『セクシー田中さん』最終回についてコメントやDMをたくさんいただきました。まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1〜8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします。
ひとりひとりにお返事できず恐縮ですが、今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています。
どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように。
相沢さんが視聴者からどのような意見をもらったのかはわかりませんが、この書き方からは9、10話だけ、1~8話までより内容が劣っていたというような悪い意味でのコメントがあり、それに対する弁明のように受け取れます。
あえてInstagramで、最悪の状況であったことを公にしてしまうあたり、どうなのかなと思ってしまうよね。。芦原さんへの当てつけに聞こえてしまうな。
『セクシー田中さん』制作には、原作潰しの最悪コンビ
ヤフーニュースのコメント欄には以下のようなコメントがありました。
芦原妃名子のブログ「原作忠実が条件もフタを開けると大きな改変散見」
から始まり、長文で経緯が説明されています。
と本業ではない脚本執筆に謝罪の言葉も書かれています。
ドラマ化の条件が無視されたまま、どんどん進んでいってしまって芦原さんも苦しかったのかな。。
▼芦原氏の主張(要約)
・ドラマ化にあたっては2つの条件を出した
・条件①必ず原作漫画に忠実に描く。忠実でない場合は芦原氏が加筆修正をする
・条件②漫画が未完結ゆえドラマはオリジナルの終わり方となるが、ドラマが原作漫画に影響を与えないようドラマ終盤のあらすじやセリフは原作者が用意する
・失礼な条件なのは自覚しているので何度も確認を取って日テレに了承を取ったが、フタを開けると漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出された
・作品の核として大切に描いたシーンがカットされ、理由を尋ねても納得のいく返事がなかった
・ドラマ終了まで脚本家とは一度も会えず、監督や演出などの制作スタッフともドラマ内容について直接話す機会がなかった
・1~7話に関してはなんとか自分で脚本を加筆修正できたが、8話は修正できなかった
・一向に条件が守られないため、9&10話は原作者の自分が脚本を書くことにしたが、脚本家としては素人だった&漫画の締め切りで多忙だったせいで力不足な結果に終わってしまった
芦原妃名子さんの訃報に対する日テレのコメント「最終的には許諾していた」
今回、経緯説明のX投稿から自殺までわずか3日という短さで、ネット社会の怖さを感じるとともに、また1つエンタメ業界の闇をみた気がします。
漫画『セクシー田中さん』はまだ未完結で、それ以外にも評価の高い人気の漫画家さんだったようで、このような形で亡くなられて残念がる声が跡をたちません。
今回の事を機に、真相が明かされていく事を切に願います。ご冥福をお祈りいたします。
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